一般的に宣伝広告費は、売り上げの5%から10%が相場です。
つまり、商品の売り上げの1割程度が、宣伝のために使われているということになります。
しかし、売り上げに占める宣伝広告費の割合は、業種によって違います。
たとえば通販やサービス業の場合、相場より高く15%から20%です。
逆に流通業では、売り上げの1%から3%と言われています。
同じ宣伝広告費でも、業種によってこれだけの差があるのです。
業種によってこれだけの差がある理由は、ビジネスのターゲット層に違いがあるからです。
通販やサービス業の場合、ターゲットとなるのは一般の消費者になります。
そのため、自社の商品やサービスを売り込むために、テレビなどコストの高い宣伝活動も積極的に行い、知名度を上げなければいけません。
ですから、売り上げに占める割合が増え、2割程度を占めることになります。
反対に流通業は、主なターゲット層は企業になります。
企業に対する宣伝活動では、コストの高い方法を選ぶ必要はありません。
少ない宣伝広告費で商品やサービスを売り込めるので、割合が小さくなっています。
商品を売り込むときに使われる宣伝広告費は、こうした理由から業種によって違いがあります。