消費者金融も金融機関には違いありませんが、銀行とは異なります。銀行が銀行法の管轄下にあるのに対し、消費者金融は貸金業法の管轄下にあるのです。
貸金業法の影響下にあるということは、総量規制の対象になることを意味します。
総量規制では年収の3分の1以上の借り入れができなくなるという定めですので、年収を証明するための書類が必要になったり、収入の無い専業主婦などの立場の人は消費者金融を利用することができません。
法律的な面以外での銀行の違いとしては、消費者金融は非常に柔軟な金融機関として存在していることを挙げることができます。
審査の面でも銀行より基準が緩やかですし、融資までのスピードや利便性の高さなどでは多くの場合で銀行よりもこちらのほうに軍配が上がります。
一定の条件を満たしていれば収入証明書の提出も不要なところが多いので、申し込みの利便性でも銀行に引けは取らないでしょう。
一方、利便性の高さの反面、金利が高い、借入限度額が低いといったデメリットもあります。
また苛烈な取り立てが社会問題化したサラ金と同一視され、マイナスイメージを消費者金融に抱く人も少なくありません。
もっとも最近は銀行のグループ会社となっているところも多く、従来のような悪いイメージは少なくなっています。